過去の拍手御礼文です。
「神谷さんは最近綺麗になった」
ある時、隣にいる神谷さんが何だか別な人に見えました。
話す声は神谷さんのものなのに、それを紡ぎだす口元や私をちらりと見る目が、
何故か神谷さんのものではない気がするのです。
気のせいでしょうか…
「沖田先生?」
訝しげに私を見上げた神谷さんの真っ直ぐな目にぶつかって、
我知らず顔が火照ってしまうのは
最近、急に冷え込んできたからでしょうか…。
綺麗だ…
あいつの横顔を見て、近頃そんな事を思う。
時折あいつと目が合い、慌てて逸らすのは俺。
気付かぬうちにあいつに目が行ってしまうらしい。
「童!」
と気軽にあいつをからかえるのも、いつまでやら…。
どっきゅん!!
このところ精神統一がうまくゆかない。
修行が足りんせいかもしれぬ。
それにしても神谷はどんどん綺麗になる。
いや、男に綺麗などとは似つかわしくない言葉だろうが
本当のことだ。
近頃ではあの野暮天でさえも
何か感じるところがあるらしい。
当然だ。
少しは悩めばいい…。
「兄上。」
その信頼しきった一言に、手も足も出せぬ俺なのだ。
余計な口など出してやるものか。
素材 : clef 様 より
― プラウザを閉じてお戻りください。 ―