「これとこれは奥にしまって…と。」
セイは行李の中へ手際よく着物をしまっていく。
もう秋も深まりつつある頃である。
日の照る日中こそ暖かくもあったが、夜になると遠くで虫の音が聴こえ、
時々ぶるりと身震いするほどひんやりとした風が駆け抜けていく。
セイは昨日まで着ていた袷を丁寧に畳み、行李の上へ入れると蓋を閉めた。
(もうすぐ十三夜だっけ…)
(ふふっ。約束覚えていてくれるかなぁ。)
セイは知らず知らずのうちに笑みが浮かんでくるのを止めることが出来なかった。
十 三 夜
その日セイはとても忙しかった。
雨が続いたせいで溜まってしまった沢山の洗濯物の処理と、部屋の掃除。
それに頼まれている用もある。
朝から目まぐるしく働くセイの横で、珍しく一人物思いに耽っているのは、一番隊組長、沖田総司。
いつもならどんな些細な変化にも気付くセイであるが、
生憎この忙しさと、今夜の約束のことで頭が一杯だった。
セイが忙しい時に限って、知ってか知らずかちょっかいを出す敬愛してやまない人物のことは
頭の隅に追いやられていた。
「もう! どうしてこんなに雨が続いたんだろっ。」
ぶつぶつ言いながらも右に左に忙しく立ち回っているセイ。
総司は、半分ぼーっとした目でセイの動きを追っていた。
「ちょっと、沖田先生! そこでぼーっとしているのでしたら暫く外へ出ていて下さい。
この部屋、掃除したいんですけど!!」
いつもよりつりあがった目のセイに追い立てられるようにして、総司は部屋の外へと出た。
部屋を振り返ってセイの方を見遣り、大きく溜息をついた。
そして、表へ向かって歩き出した。
(やっぱりいつもの神谷さんですよねぇ…。いつもと違う、と思ったのは私の気のせいだったんでしょうかねぇ…。)
(…あぁ、もう! 私は考えるのは不得手なんですよ。もうよしましょう、考えるのは!)
総司は自分の考えを追い出すようにぶんっと首を横に振った。
そして久々に酷使した頭へ褒美を与えるべく、「いつもの場所」へと向かう。
その頃にはもういつもの笑みが総司の顔に戻っていた。
すべきこと、しようと思っていたことを全てやり終え、セイはぱたりと畳に座り込んだ。
一気に脱力する。
「疲れたぁっ。」
誰もいない部屋に大の字になって寝転がった。
疲れた手足を伸ばして、ふうっと息を吐くと、その息にのって疲れが吹き飛んでいくように思える。
「あっ、そうだ!」
突然セイが飛び起きる。
局長に用を頼まれていたのを思い出したのだ。
慌てて局長室へと走る。
今朝、局長室へ呼ばれたセイは、仕事が終わってからでいいので使いに出て欲しいと頼まれていたのだった。
息を切らせて局長室へと飛び込んでみれば、もう局長は出掛けた後で誰もいない。
どうしたものかと戸惑っていると後から声をかけられた。
「神谷! 良かった、探してたんだ。これを局長から預かってる。よろしく頼むと仰っていたぞ。」
「ありがとうございます。」
隊士が差し出した包みと紙を受け取り、良かったとセイは安堵した。
夢中であれもこれもと雑用を片付けているうちに、すっかり時が経ってしまっていた。
セイは即刻出掛けることにした。
局長が書いたのであろうか…。
地図はとても見易くて道に迷うことなく目的地へ辿り着けた。
向かった先は町外れの百姓の家だった。
セイが軒先に顔を出すと、でてきた男は何事かと驚いた様子だったが、訪ねてきた用件、局長である近藤の手紙と小さな包みを手渡すと、
得心がいったように頷いた。
詳しいことはセイにはわからなかったが、何かの折に近藤がこの男に世話になったらしかった。
その御礼を届けにセイを遣わしたのだろう。
わざわざ訪ねてきたセイに、男は精一杯のもてなしをした。
セイが帰る時も、済まなそうに恐縮して何度も何度も頭を下げて見送ってくれた。
セイはその男のもてなしに気分をよくし、足取りも軽く帰路についた。
何しろ屯所を発った時が遅かったのと、男の丁寧な対応に長尻をしてしまったので、
暫く歩くともう既に空は夕焼け色に染まりつつあった。
一人で使いにでたセイは、やや心細い気持ちになってきた。
夕焼けの色は人をそんな気持ちにさせるのかもしれない。
セイは歩く足を速めた。
来るときには、道端の草花や時々足元に跳ね上がってくる小さな生き物に目を留め、移っていく秋の季節を思ったのに、
帰り道では気が急いてくるためかそんな余裕も持てず、また何も目に入ってこないようだった。
(はぁっ。…この分だと屯所に着く頃は真っ暗だなぁ。―― 今夜は十三夜だから真っ暗ということはないか。はは…。)
セイは心細さを隠すように、心の中で一人呟いてみる。
そして浮かんできた言葉に自嘲の笑みを漏らした。
「そうだ! 約束!!」
月夜で思い出した。
今朝はちゃんと覚えていたのに、身体を動かしているうちにいつの間にか……。
(まっ、仕方ないか…。局長の御用だし。……それに、向こうだって覚えているかどうか…)
そう考えた時、胸の奥に針が刺さったかのようにちくりとした痛みが走った。
(―― そうだよねぇ。………覚えていないかもしれない…。きちんと約束したわけではないし。
それに、今日、副長もお出かけだった…。)
約束。
事の起こりは一月前の十五夜の日。
セイが落ち込むのは珍しいことではない。
稽古で相手に思うようにかわされ歯が立たなかった時。
総司が素っ気無い態度を取った時。
総司へセイの想いがなかなか伝わらないもどかしさに虚しさを感じた時。
殆どの原因は総司絡みであると言っても過言ではない。
そしてこの日も、総司の何気ない言葉に傷付き、もう諦めた方がよいのではないかと心弱くなっていた。
そして、いつもの場所へとのぼり、心行くまで溜め込んでいた想いを吐き出したのだった。
そう、つまりは泣いていたということ。
一頻り泣いて幾分すっきりした気持ちになると、赤くなった目と涙の跡が目立たなくなるまで
その場にじっとしていた。
高いところから見下ろす景色は、いつも見るのとは違って小さく見えて、それを眺めているうちに
己の悩みの何と小さなことよ、と少しずつ元気がでくるのが常だった。
辺りがだんだんと薄暗くなってきた頃、セイはそろそろそこから下りようかと体勢を変えはじめた。
丁度その時。
下の方から何やら呟いている声が段々と近付いてくるのが聴こえた。
(だ、誰? ……もしかして、沖田先生?)
セイの仄かな期待は直後に裏切られることになった。
「……り……っていうんじゃ下の句としては今ひとつだしなぁ…。」
(げっ!! 副長!)
聴こえてきた声はセイのよく知っている声。
何でこんなところに…、と思った時、迂闊にも手を滑らせてしまった。
あっ、と思う間もなく、ばざばさっと樹の枝の揺れる音、ばきっと折れる音と共に
セイの身体が落ちていく。
セイはなす術もなく、目を閉じて衝撃に備えようと無意識のうちに身体を丸くした。
どすんっ!!
(あれっ?)
思っていたより、緩い衝撃で済んだようだ。
恐る恐る眼を開けてみると、真っ黒……。
「わっ。もうこんなに真っ暗になって!」
何時の間に、というようにセイは叫んだ。
「お前、相変わらずいい度胸してやがるなぁ…。」
ごく近くから降ってきた声に、セイは驚いて視線を向ける。
すると、そこには、
「ふ、副長!」
引き攣った鬼の顔が ―― 。
そしてセイがよくよく見てみると、自分の身体は地面から浮いている状態、
そう副長の土方に抱きかかえられている状態だった。
頭上から聴こえてきた音に驚いた土方は、落ちてくるものを咄嗟の判断で受け止めていたのだ。
セイが目を開けた時に、視界に入ってきたのは黒い土方の羽織。
もうこんなに暮れてしまったのかと驚いたのだったが、薄暗くはあったが、まだ月夜には早い。
しかし、今の自分の状態はまずいのではないか…。
「すみませんっ、副長。」
セイは慌てて土方の腕から下りようとする。
「おい、ちょっと待て…」
土方は突然動きだしたセイの身体を落とさぬように気をつけて、足から先に立たせるようにしてセイを下ろしてやった。
「すみませんっ」
セイは赤くなった顔を隠すように頭を深々と下げ、礼を言った。
「いや……」
土方の方も言いながらそっぽを向く。
「………。」
「………。」
お互い何を言えばいいのかわからず、かといって気まずい、居心地の悪いこの場から去る切欠もなく、
双方、立ち尽くすばかり……。
どのくらいそうしていたのだろう。
もうすっかり日は暮れてしまい、空にはぽっかりと白く円い月が浮かんでいる。
ふと見上げた空にそれを見つけたセイは
「あっ、月…。」
と指差す。
「そういやあ、今日は十五夜だったなぁ。」
土方も見上げて言った。
「……神谷、おまえ、何だってあんなとこにいたんだ?」
月を見上げたまま土方が静かに問う。
「総司と喧嘩でもしたのか?」
「………自己反省…です。」
セイは土方の問いかけに、一瞬土方の方を見た。
土方が空を見上げたままだったので、自分もまた月を見上げて答えた。
「副長こそ、発句ですか?」
セイがふふと笑って問うと、
「ば、馬鹿っ。違う!」
土方は慌てて否定した。
ぶつぶつと句のことを呟きながら歩いていたのだから、半ばばれているのは承知のはずだが、
それを認めないあたりが、照れ屋のこの男である。
セイは賢明にもそれ以上訊かなかった。
「やっぱり十五夜は綺麗ですねぇ。」
「そうだな。仲秋の名月、とも言うくらいだからな。」
土方のその言葉にセイはそうですね、と頷いた。
「……まさかこんな所で副長とお月見するとは思いもしませんでした。」
「それは俺だって同じだ。」
「お団子でも持ってきていれば良かったですかねぇ。」
「総司じゃあるまいし……」
土方が、くっくっと笑った。
鬼副長の笑い声など滅多に聞けるものではない。
セイは驚いて隣の土方を見上げた。
「な、なんだ?」
セイに見つめられ、慌てた土方はごほんと咳払いし顔を背ける。
そして照れをごまかすかのように言う。
「…やっぱりまだまだ童だな。月より団子だなんてな。」
「余計なお世話です!」
からかわれたセイもぷいっと横を向く。
「……『後の月』の時には持ってきてやるか…。」
「えっ?」
土方がぼそりと低い声で言った言葉に驚いてセイが振り向いた。
「ま、忘れていなきゃだがな。―― それより、もう帰るぞ。いつまでもここにいるわけにもいかねえし。」
―― そうして二人は屯所に戻ったのだが、その時はただ、一緒に月見をしたという事実以外に何も思わなかった。
だが、後から思い出す度に様々な思いが湧き上がってくる。
もっとからかわれたり、怒鳴られたりするかと思っていたのに、意外と優しかった土方の態度。
セイを抱きとめた腕の力強さ。
そして、それを思い出すと自然に赤くなってしまう顔。
セイがその事を思い出す度に表に出る動揺に、傍らにいる男は何かを感じ取っていた。
ただ、『野暮天』と称されるその男には、その何かをはっきりと見極めるだけの経験が不足していた。
そうでなければ、セイに
「どうしました? 何かいいことでもあったんですか?」
と探りをいれるくらいしたであろう。
そしてセイもまたいつもとは異なる自分の言動を自覚していなかった。
そうして一月 ――― 。
知らず知らずのうちに早足になっていくセイ。
まだまだ屯所までの道のりは遠い。
どっぷりと日の暮れた空を見上げて、セイは溜息をついた。
暗い道は危険が増す。
どこでどう襲われるのかわからないのだ。
女姿ではないが、それだから安全とはいえない。
セイは周囲に気を配りながら、急ぎ足で道を駆けていく。
自然と息もあがってくる。
漸く、人のいきかう通りに出た頃には、あの日と同じように円い月が己の存在を主張していた。
雲のない夜で、満月に照らされた家々の影がくっきりと地に浮かび上がる。
セイの影も細長くくっきりと見えている。
人のいる場所に出てきたことは、幾らかセイに安心を与えた。
心持ち歩調を緩め、息を整えながらセイは歩き出した。
(……!!)
セイの視線が背後に迫ってくる影に釘付けになる。いつでも刀を抜くことが出来るように気を集中して相手の出方を待った。
「なんだぁ、副長ですか。驚かせないでくださいよ。」
肩を叩かれ、脇差に手をかけながら振り向いたセイは、見知った顔を認めて安堵した。
「悪かったな。」
憮然とした顔で土方が言う。
「こんなところでどうしたんですか? こちらに御用でもあったんですか?」
「まぁな。おまえこそどうした? ―― ああ、そうか。近藤さんの使いか。」
「そうです。…ゆっくりしていたら遅くなっちゃって。」
「ちと遠い場所だったからな。悪かったな、一人でださせて。」
「いえ、大丈夫です。別に危ないこともなかったですし、結構楽しかったです。」
連れ立って歩きながら会話する二人。
ちらりと隣のセイを盗み見ながら、土方が言い出した。
「…なぁ、団子でも食ってくか?」
「えっ?」
「いや、別に団子じゃなくてもいいんだが。…腹でも減ってるんじゃねえかと思って。」
セイが土方を見ると、やや赤らんだ横顔が月夜のせいではっきりと照らし出されている。
「約束、覚えていらっしゃったんですね。」
セイが嬉しそうにそう言うと、更に顔を背けた土方の耳が赤く色付いていた。
それは肯定の証。
「ふふ。ありがとうございます。てっきりお忘れかと思っていました。」
「たまたまここで会っちまったからな。…で、何がいい? 団子か?」
「私は何でもいいです。副長こそ何か召し上がったんですか?」
「俺はまだだ。…そうか、じゃあ、あの角の店にでも寄るとするか。」
土方は店の主人らしき男に適当に食事を持ってくるように言うと、
セイの向かいに腰を下ろした。
土方と入った料理茶屋は、セイの知っている中では規模の大きな方だった。
「でも大丈夫だったんですか? 私はもう屯所に戻るだけですが、副長は何かこちらの方に御用だったのでは?」
「いや、俺もあとは戻るだけだ。用ももう済んだ。」
実は土方がセイに会ったのは偶然ではない。
近藤の使いにセイを推薦したのも実は土方である。
朝早くではなく、セイの仕事が終わってから使いに出るようにと言ったのも、土方の思惑があったからだった。
勿論セイはこのことを知らない、
話をしているうちに、二人の前に徳利と杯が運ばれていた。
芋の煮物も添えられている。
セイは徳利を持つと、土方に注いだ。
「おまえも飲め!」
土方がセイから徳利を奪い、もう一つの杯へと注ぐ。
「私はいいです。飲めませんから。」
セイが慌てて言う。以前、斎藤に「トラ」だと言われたことを気にしているのだ。
それに、酒での苦い経験もある。
「折角の十三夜だ。月見酒ぐらい付き合え!」
そう言われると一杯くらいなら…という気持ちになる。
「じゃあ、ちょっとだけ。」
セイは注がれた酒をぐっと飲み干した。
運ばれてくる料理 ―― 煮物だの焼いた魚だの ―― に箸をつけながら、土方と世間話をする。
セイは自分の今の状況が現実ではないような気がしてくる。
「なぁ、おまえは何故 ………いや、なんでもない。」
土方は何かをセイに訊ねようとして止めた。そして持っていた杯を景気よく空けた。
セイは土方が問おうとしていたことが何となく想像できた。
何故おまえはここ(新選組)にいるのか、と。
そう訊きたかったのだろう。
だが、それを訊いてどうなるものでもないのだ。セイ、神谷清三郎はもう既に隊士なのだから。
そして、その問いに対する答は決まっていた。
「まぁ、身体が小せえってことはそれだけ不利だ。沢山食えば、これからでもまだでかくなるかもしれねえぜ。
何せまだ童だからな。」
「大きなお世話です。それに私は童ではありませんっ!」
意外にも優しいのかと思えば、いつものからかい口調の土方。
そしてセイにもいつもの調子が戻ってくる。
「やっぱり鬼ですね、副長は。」
「悪かったな、鬼で。それより神谷。魚も食った方がいいぞ。骨ごと食えばおまえの細っちい骨も、
ちったあ太くなるかもしれねえ……し…。」
「なんで……知って…」
土方は自分の言葉にはっ、とする。細い骨…それは過日、セイを抱き止めた時のことを連想させる。
女のように細く軽い華奢な身体。しかし、不思議とそれは柔らかく、腕に抱いていても全然嫌ではなかった。
寧ろずっとそのままでいたいような、そんな気持ちにさせたのだった。
或いは女なのかもしれない……。
土方は内心でそう思った。
総司の神谷に対しての異常な過保護ぶりは、きっとそうだからなのだろう。
(でも…俺は神谷に訊けないでいる。そう知ってしまうのは俺自身も怖い…ということか。)
酒で赤くなったのか、それともセイの感触を思い出したからなのか、土方の顔は更に赤味を増した。
そしてセイも、土方の言葉にあの時の情景が蘇り、顔を赤らめた。
(…そういえば、あの時のことを副長は一度も言ったことがないけれど、まさか気付かれてはいないよね…
副長もあの時普通だったし…。)
確かめようにも、それが逆に命取りにならないとも限らない。
もし土方が気付いたなら何か言ってくるはずだし、それを言ってこないということは、多分気付かれていないのだろう。
セイはそう思うことにした。
お互いに思うことがあったからか、二人は急に無口になり、それに比例して食べる速度が増した。
そして勢いよく杯を空ける。
土方はおろか、セイも乾いた喉を潤すかのように、飲み干していく。
「おいっ、神谷。おまえ、そんなに飲んで……」
大丈夫か? 、と続く言葉は途中で途切れた。
セイが杯を置くと同時に突っ伏してしまったからである。
つぶれてしまったのだ。
「神谷。おいっ。」
揺すってみるが、セイは気持ちよさそうに眠っている。
酔った者がそう簡単に起きないことは経験上嫌というほど知っている。
土方は諦めて、溜息をついた。
これはこのまま背負っていくより他になさそうだ。
土方は勘定を済ませると、セイを自分の背中に乗せ店を出た。
しかし、自分も酔った足では、セイを背負ったまま無事に屯所に辿り着けるかどうか…。
耳元に聞こえてくるセイの規則正しい寝息に、「そんな気弱なことでどうする」と気持ちを奮いたたせ、
土方は屯所への道を歩いていく。
空には綺麗な十三夜の月……。
素材 : 創 天 様 より
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